「下りる」という選択
こんにちは、とるてです。
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
今日は次のような人に読んで欲しい本を紹介しますね。
頑張ってきたけど、うつ病にかかって苦しい思いをしている人。
日々大変で逃げ出したいけど、家族の為に頑張っている人。
世の中なんでこんなに息苦しいんだろう?と思っている人。
頑張っても頑張っても得られるお金は少し、お金ってなんだろう?と思っている人。
そんな人のためになる本です。こんな考え方もあります。
脱社畜
1.お金の仕組み
現代社会では特に、生活していくためにはお金がある程度必要です。
そのために会社に雇ってもらい、労働の対価としてお金をもらっている。
とてもよく出来たシステムのような気がします。しかし本当にそうでしょうか?
実はその会社の経営者は、その裏でガッポリと稼いでいます。
それでも経営者は経営者なりの苦労があるでしょうし、実際お給料を払っているわけですから、ある程度高収入であっても納得できますね。
では更にその上がいたら?株式会社であれば、その株主は?
株主の中でも筆頭株主は?経営に口出しできる株主は?
世の中の仕組みを順々に上へ上へと辿っていくと、誰が儲けていて、誰のための社会構造になっているかが見えてきます。
恐ろしいことに、世の中の富裕層上位1%の人間の富は、残り99%の富と同じかそれ以上と言われています。更にそれは上にいく程スゴイそうです。
2.お金に縛られない
このように、上を見ればキリがありません。
そのような方々から見れば、我々の年収など取るに足らないものでしょう。
欲とは恐ろしいもので、もし我々が必死に働いて幹部職員になったところで
そこで満足するわけではなく、もっと上!を目指すことになるでしょう。
お金も1,000万では足りず、何千万、1億と、どんどん欲しくなります。
そこで今苦しんでいる方々に提案したいのが、次のような発想です!
脱社畜(奴隷)し精神的貴族へ
会社の中には、自分の心を会社に売り渡している人がいます。
そういった人は自ら率先して、周りの人間を社畜にしようと巻き込んできます。
会社人間にならない人を罵倒し、自分が正しいんだと主張します。
みなさん、このような人間から自分の身を守りましょう。
会社を辞めたくても、ある程度お金が必要であれば辞められません。
そうであれば、腹を括るのです。
- 上手くサボる
- 国や会社を利用する
- 社畜に成り下がった人に頑張ってもらう
- 給料は我慢料だと考える
- 現実をそのまんま受け入れ、流れに身を任せる
「下りる。」とは
1.本の目次
この本には、以下の項目で章立てされています。
- あなたが失ったもの
- おかしな国になった日本
- 競争社会から下りよう
- ゆったりと生きる権利
- ちょっと損をする覚悟
- もういいや!資本主義経済
- そのまんま・そのまんま
何か気になる項目はありませんか?
あなたが今の世の中に何かしら疑問を持っているとすれば、必ず心に響く文章や言葉があること間違いありません。
2.下りる。
現代の競争社会においては、競争に勝った者=正義 負けた者=悪
のような考え方が蔓延っています。【常識】とされていますよね。
そういう考えに捉われず、はなから下りちゃいましょう、という考え方が、
この本の著者ひろさちやさんが伝えたいことです。
競争から下りる=課長、部長、局長などといったポストをあきらめるということです。
ポストのために妻子を放り出して、ひたすら会社に忠誠を誓う。
涙ぐましい努力を重ね、それでも手に入るかどうか分かりません。
そして念願のポストが手に入ったとして、仕事の量、責任は増えます。
役員や社長にでもなれば、不祥事があった場合に頭を下げる。倒産するかもしれない。
TVでは毎日のように頭を下げる人たちがいますよね。そうなりたいですか?
そう思わなければ、はなから下りちゃいましょう。
3.下りたほうがいい理由
それはコストだけの問題ではありません。
あなたがポストを得るために支払わねばならなかったエネルギー
- 上司にペコペコ
- 家族が病気をしても休めない
- 自分の病気でも気軽に休めない
- その他、多大な犠牲を払う必要
これらは、本当にあなたが得たポストよりもメリットが大きいですか?
更に問題なのは、あなたの心の問題です。
競争原理が支配するこの日本の社会において、あなたが競争の勝者になろうとすれば、確実に人間らしい心を失ってしまいます。仲間の失敗を願うような人間になります。
競争原理に相対するものとして、ワークシェアリングというものがあります。
二人に一人分の仕事しかないとき、一人を残し、もう一人をリストラします。
どうして、二人でその仕事を分け合い、給料も労働時間も半分、といったような考えが浮かばないのでしょうか?これはこそ競争社会、お金の社会が支配しているからです。
思いやりの心を亡くし、エゴイストになってしまっていいでしょうか?
前も書きましたが、忙しいという漢字は、「心を亡くす」と書きます。
得るものと失うもの。今一度、自分を見つめなおしてみてください。
4.下りるを勘違いしない
「下りる」というと、競争社会から完全にドロップアウトするみたいに思ってしまいがちですが、そうではありません。
意味としては‥【勝負などに加わることを途中でやめる】といった意味に近いです。
麻雀を知っている人には、麻雀の「下りる」に近いです。
世捨て人になるのではなく、ゲームは続けながら、無理な勝負は避ける。
そういった心の、精神的な貴族になって、ゆったりと俯瞰しましょう!
”あきらめる”という発想
書きたいことはたくさんありますが、最後にもう1つ。
"あきらめる"と聞くと、みなさんは恐らく、諦めるを想像すると思います。
そのギブアップという諦めるではなく、明らめるを提案します!
これは、物事の道理を明らかにすることです。
少欲知足の精神で、のんびり・ゆったり・ほどほどにやる。
あくせく・いらいら・がつがつと頑張っても高いポストやお金を手に入れられる保証はどこにもありません。
世の中の仕組みや競争社会を明らめて、下りる。一歩引いて俯瞰する。
諦めたわけではなく、明らめた。物事の見方を変える。人生の方向転換をする。
作られた幸せを求めるのではなく、"今"を少欲知足で生きる。
そういった生き方もあります。
心を病むまで、自分を追い詰めないでください。
人それぞれです。常識と真理は違います。
さあ、今日から明らめた、下りるという選択をしてみませんか?
共感していただけたかたは、ぜひ本を読んでみてください☆