【草枕】心穏やかに。おススメの本です。
こんにちは、とるてです。
私は読書が好きで、毎日必ず寝る前に本を読むようにしています。
好みなのは主に、心を浄化させてくれるような、読んでいて気持ちの良い本です。
‥ちょっと抽象的でしたね(^-^;
ミステリーとか過激なもの、欲望を駆り立てるようなものはあまり読みません。
寝る前は良い睡眠へ誘うための、大変貴重な時間だと思っています。
草枕
さて今日ご紹介するのは、夏目漱石作の「草枕」です。
小説はそんなに読まないのですが、漱石の作品はたくさん読みました。
この「草枕」が一番好きというわけではありませんが、とにかく有名なこの書き出し、
私はこの言葉に衝撃を受け、ずっと頭の中に残っているんです。
智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。
いかがですか?なるほど、と納得しませんか?
社会人、特にサラリーマンのかたなら共感していただけると思います。
まず私が感じたのは、漱石の時代でもそうなんだ‥ということでした。
漱石の小説はフィクションとはいえども、本人の体験に基づいていたり、世相を反映しているものが多いので、これもそうだと言えるのではないでしょうか。
意味
今の時代で考えてみましょう。特にこの言葉を見ても何も感じない人や、別に住みにくいことはないなと思う人は、世渡り上手かバランスが取れているということでしょう。
一般的に、知識があって正論を振りかざしたところで相手がいることですから、思い通りにいかずついつい感情的になってしまい、相手と衝突してしまう。これが角が立つ。
かといって、感情ばかりに気を取られてしまうと、相手のペースにはまってしまって、自分の意見が言えずに悶々としてしまう。下手をすれば相手に足下をすくわれてしまう。これが流される。
プライドだなんだといって周りを気にせず、自己中心的になってしまっては、どんどん人が離れていく。周りからは忌み嫌われ、こんなはずじゃなかったのに‥と、気付いたらとてもやりにくい環境に置かれてしまう。これが窮屈だ。
世の中、そんなものなんです。こればっかりは諦めるしかありません。
いや、明らめるとでもいいましょうか。
↓明らめるについてはこちら↓
バランスをとっていくしか、自分の心を守って、上手く生きていく方法はありません。
ほとんどの悩みは、対人関係といっても過言ではないでしょう。
だからこそ、人の世は住みにくいんです。
歴史は繰り返す
こんな例もよく耳にしますよね。最近の若い者は‥
ところがこの言葉は、約5000年前のエジプトの遺跡から見つかった粘土板でできた書簡に、「最近の若者はけしからん。俺が若い頃は…」という意味の象形文字が書いてあったそうです。結局昔から変わっていないんですね。歴史は繰り返すのです。
俗世から離れる
このように書くと出家しろ!と言っているように聞こえるかもしれませんが、そうではありません。現実難しいですから、心だけでも解放してあげてください。
心に余裕を持たせ、一歩引いた視点で物事を見る、問題を見る、俯瞰する。
これだけで生き生きとしてきますし、新しい世界が開けますよ^^
無理だと言わず、意識して行動に移すことが大切です。
本の内容からは離れましたが、「草枕」はそんな忙しいあなたにピッタリの本です。
明治の美しい日本語や情緒ある俳句、そして俗世を離れて山中へといく画家の主人公に
自分を重ね合わせて、物語を楽しんでみてください。
きっと夢中になると思いますし、心が穏やかになると思いますよ☆