【ぼくらの七日間戦争】一度は読んでおきたい作品です
こんにちは、とるてです。
今日ご紹介するのは、ぼくらの七日間戦争です。
名前くらいは聞いたことがある人が多いんじゃないでしょうか?
実際の戦争ではなく、フィクション小説ですね。
"こどもの本”総選挙で8位!
私が今回取り上げた理由として、朝のニュースで紹介されていたからです。
この記事は少し古めですが、内容は同じでしたので挙げますね。
記事内の一部を抜粋します。
中学生たちが協力して大人をいたずらで懲らしめる姿を描いた同作は1985年に出版。子供たちに根強い人気を誇り、今年5月にポプラ社が発表した「“こどもの本”総選挙」でも8位にランクインした。
8位という数字だけを見れば大したことないようにも見えますが、近年に発行された書籍が上位に選ばれる中で、33年も前の作品がランクインすることは異質です。現代の子供にも受け入れられるということで、子供の本質は変わらない、名作は時代を超える、ということなんでしょう。
次のような記事もありましたので、併せて挙げておきます。
ぼくらの七日間戦争
もちろん小説から知っている人も多いかと思いますが、その名が広まったのは映画化されたからではないでしょうか?
1988年に公開された同映画は、当時15歳だった宮沢りえの主演第1作としても注目されて話題をよびました。
内容
端的に言えば、中学1年生の同級生たちが、大人相手に闘うという話です。
いたずらや子供ならではの仕掛けを駆使して闘う姿は痛快で、ドキドキハラハラする話になっていますので、夢中になること間違いなしです!
東京下町の中学1年2組の男子生徒が廃工場に立てこもり、子ども対大人の戦いがはじまった! 女子生徒たちとの奇想天外な大作戦に、本当の誘拐事件で、大人たちは大混乱。息もつかせぬ大傑作コミカル・ミステリー!
明日から夏休みという日、東京下町にある中学校の1年2組男子全員が姿を消した。事故?集団誘拐?じつは彼らは廃工場に立てこもり、ここを解放区として、大人たちへの“叛乱”を起こしたのだった!女子生徒たちとの奇想天外な大作戦に、本物の誘拐事件がからまり、大人たちは大混乱…息もつかせぬ大傑作エンタテインメント!「ぼくら」シリーズの大ベストセラー!小学上級から。
(引用:Amazon)
作者の声
作者は宗田理(そうだおさむ)さんです。
驚くことに、当初は子供向けと思って書いた作品ではなかったそうです。
作者の声をご紹介します。
「全共闘が解放区をうたっていた頃は、(デモなどが行われていた)神保町で働いていたので姿を目の当たりにしていました。そんな時、『彼らに子供ができたら、どんな親になるんだろう』とふと思い、その後を気にしていたら権力との闘争から離れて“教育ママ、パパ”になっていた。『それってどうなの?』と思い、皮肉を込めて書いたのが『―七日間戦争』だったんですね」
それが大人には見向きもされなかった一方で、子供たちが作品に熱狂していったんですから、分からないものですね。
また、このようなこともおっしゃっています。
「今も昔も、子供の本質は変わっていないということでしょう。ただ、現代では、みんなで集まって野原で遊んだりはしないし、秘密基地を作ったりもしない。というか、できない。人間関係は希薄になっています。
昔は物がなくても何かを生み出して遊んでいたのが、今ではお金を使わないと面白い遊びができないという意識がある。そんな時に『ぼくら』シリーズを読むと『友達とのこんな関係っていいな』と感じると思うんです」
これは共感しました。全てが悪とは言いませんが、何でもお金をかけるような空気が蔓延している気がします。お金をかけずに考えて遊ぶ。現代社会に一石を投じているような内容にもなっていますし、そういった意味でも今の子供達にも一度読んでほしいな、と思います。
面白い理由
よく言われている理由としては、上でも書きましたが、子供たちが大人相手にいたずらや仕掛けを駆使して闘う姿が痛快というものです。
この描写が緻密で、確かに面白い理由の一つだと思います。
しかし私はもう一つ理由があると思いました。
それは…登場する子供たちがみんな個性的で面白い!というところです。
子供たちは20人くらい出てきますが、読み進めるうちに「〇〇はこういう子だな」と、すぐに覚えてしまいます。
そのような個性的な子供たちが協力して何かを成し遂げる姿は、感動すら覚えますよ。
その中には友情、愛情、時には喧嘩もしながら、考え方が違う人間同士が成長していく姿が上手に描かれています。
ついつい物語に入り込んでしまう、感情移入してしまう作品です^^
ぼくらのシリーズ
馴染みのない方は、【ぼくらの七日間戦争】しか知らないかもしれません。
実はこの【ぼくらの~】作品はシリーズ作品なんです!
一気に紹介すると長くなってしまいますので、概要だけ紹介しますと、【ぼくらの~】作品は全47作、累計発行部数は2,000万部を誇ります。
これらは話が繋がっていて、第1作【ぼくらの七日間戦争】で中学1年生だったのが、少しずつ成長していって、高校生、青年、と続いていきます。
私は知ったのが少し遅くて、【ぼくらのミステリー列車】という作品を初めて読んだんですが、その後一気に最初から読みました。
今では全巻持っているファンです^^
おすすめの作品です
【ぼくらの七日間戦争】だけでも十分に楽しめる内容になっています。
これを見て面白かった人は、ぜひ続きのシリーズも読んでみてくださいね。
作中の子供たちに感情移入して、その成長を見守っていくのは楽しいですよ^^
当時読んでいた人、初めて知った人、老若男女、皆が楽しめる作品だと思いますし、特に現代の子供に親御さんは薦めてみてください☆
新たな価値観が生まれる作品だと思いますよ。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。m(__)m