法句経(ダンマパダ)一日一悟
こんにちは、とるてです。
今日ご紹介する本は、以前ご紹介した本の対となる本です。
この本も私が苦しかった時に読んでいた本ですが、2冊とも大切にとっています。
いつでも見返せるよう手元に置いてあり、心の安心感を与えてくれるものですね。
本の正式名称は
原訳「法句経(ダンマパダ)」一日一悟
アルボムッレ・スマナサーラ(著)
です。
以前紹介した本がこちらです。
違うところは、最後が「一話」ではなく、「一悟」なんですね。
「一話」のほうは、全50項目の話が、一話3~4ページで構成されているため、とても読みやすいですし、気になるところから読めばいい、気楽なものです。
一方で「一悟」のほうは、次のような構成となっています。
- 1週(章)ごとに7つの悟り(話)で構成
- 計4週(章)で構成
- 一悟(話)は6~8ページで構成
よって、毎日一悟ずつ読めば、約1ヶ月で読み切ることができます。
若干ページ数が多い(文字も多めです)ため、寝る前にさらっと読むというよりは、しっかりと読みたい人向けだと思いますね。
それでも10分程度で読めると思います。
読み方については、一悟は初めから順番に読むことをオススメします。
導入部は分かりやすいところから、そして後半に進むにつれて難しくなっていくからです。順番に読んでいけば、すんなりと心に入ってきますよ。
1週ごとにテーマが決まっていますので、そちらを紹介しますね。
- 第1週…こころの法則を知る
- 第2週…人生苦と向き合う
- 第3週…賢者の道を歩む
- 第4週…人格の完成をめざす
いかがでしょうか?
なんとなく、初めから読んでいったほうが良い理由が分かると思います。
各週の中にある悟りのテーマも少しだけご紹介します。
・第1週…②正しいことを言われると嫌になる
④悲しみと恐怖の生みの親
・第2週…④人の話に振り回されない
⑥少数派になることを恐れない
・第3週…②すべての罪はうそから始まる
④忙しい人の正体は怠け者
・第4週…①生きることに目的など存在しない
⑤真理に逆らわずに生きよう
気になったテーマはありましたか?この他にもたくさんあり、どれもご紹介したいものばかりなのですが、割愛させていただきますね。m(__)m
生きていて普段生活していると、様々な情報が身に降りかかってきます。
それらは自分で意識しないと遮断することはできません。
不必要な情報は遮断し、自分の意思で必要な情報や真理に触れましょう。
2回にわたって紹介した法句経(ダンマパダ)ですが、この2冊にはそのエッセンスが詰まっていますので、ぜひご購読いただきたいです。
最後に、著者のスマナサーラ氏が「はじめに」の中で書かれている一文から、私が感銘を受けたところを抜粋してご紹介し結びとさせていただきます。
…人を勝ち組と負け組に分ける競争原理の世界では、私たちは決して平和も幸福も得られません。だれもがこころの底から「もう戦争は嫌だ!もっと平和に暮らしたい。もっと幸せになりたい」と願っているのに、それを実現するために常にだれかと競争し戦ってしまう。その結果、すべてを失うのです。私たちは平和のあり方を具体的に問い直す必要があります。…
…どのページを開いても、競争思考のみで生きてきた現代人にとってはショッキングな内容かもしれません。しかし事実は事実です。だれもが好んで聞きたがる甘い話など人生の役には立ちません。「役に立たない話は無駄話であり、悪行為だ」「智慧に勝る財宝はない」とブッダも説かれています。
この本には私たちの人生に平和をもたらすブッダの智慧が記されています。