スキージャンプの歴史、注目の日本人選手は!?
こんにちは、とるてです。
いつもご覧いただきありがとうございます。
冬場はスポーツが下火になる季節ですが、冬季オリンピックがあるように、冬季に輝くスポーツもあります。今日はその中から、スキージャンプについて紹介していきますので、お付き合いください^^
スキージャンプとは?
ニュースでも多く取り上げられますので、ご存知のかたも多いと思いますが、どれだけ遠くまで飛ぶことができるか?そして美しい飛型がどうか?を競う競技です。
Wikipediaでは次のように定義されていますね。
ジャンプ台と呼ばれる専用の急傾斜面を滑り降りて(助走)、そのまま角度の付いた踏み切り台から空中に飛び出し、専用のスキー板と体を使ってバランスをとり、滑空する。その飛距離と姿勢の美しさ、「美しく、遠くへ跳ぶ」ことを競う競技。
五輪メダリスト(日本人)
起源はノルウェーで1808年に生まれましたが、オリンピック競技として採用されたのは1924年のシャモニー・モンブランオリンピック(フランス)からです。この1924年のオリンピックが第1回冬季オリンピックですので、初期からある競技ですね。
毎年国際大会が開かれていますが、ここではオリンピックメダリストのみを紹介したいと思います。日本人選手で過去にメダルを獲得したのは、次の選手達です。
ノーマルヒル
- 笠谷幸生 金メダル 1972年 札幌
- 金野昭次 銀メダル 1972年 札幌
- 青地清二 銅メダル 1972年 札幌
- 八木弘和 銀メダル 1980年 レークプラシッド
- 船木和喜 銀メダル 1998年 長野
- 高梨沙羅 銅メダル 2018年 平昌
ラージヒル
- 船木和喜 金メダル 1998年 長野
- 原田雅彦 銅メダル 1998年 長野
- 葛西紀明 銀メダル 2014年 ソチ
団体
- 西方仁也 岡部孝信 葛西紀明 原田雅彦 銀メダル 1994年 リレハンメル
- 岡部孝信 斎藤浩哉 原田雅彦 船木和喜 金メダル 1998年 長野
- 清水礼留飛 竹内択 伊東大貴 葛西紀明 銅メダル 2014年 ソチ
いかがでしたでしょうか?知っている選手が1人はいたのではないでしょうか?やはり地の利を生かした、母国開催の札幌と長野では強いですね。逆にこの2箇所を除くと、金メダルは0、他も大苦戦しているのが分かるかと思います。
最近では葛西紀明選手が高齢ジャンパーとして、高梨沙羅選手が女子ジャンパーとしてメディアに出たりしているので分かるかもしれません。女子のジャンプ競技は、2014年からオリンピック競技として採用されました。
海外勢と日本人
この競技は雪深い北欧で生まれたこともあり、強い選手の出身国は偏っています。メダリストを多く輩出している国は次のとおりです。
- ノルウェー
- フィンランド
- ドイツ
- オーストリア
- ポーランド
過去には北欧のスウェーデンも強かったようですが、今はさっぱりですね。他には金メダル4個獲得のシモン・アマン選手はスイスですが、他の選手はそうでもありません。こういった国々を見ると、日本はかなり健闘しているほうではないでしょうか?
競技人口が少ないというのもありますが、欧州主流の競技に割って入っているというのは、日本人として喜ばしい限りです^^
オリンピックだけを見ると4年に1回ということもあり、メダリストの顔ぶれも毎回変わっています。それだけ新しい選手の台頭、若い選手の力を感じるわけですが、その中で8回連続でオリンピックに出場、更に7回目のソチで銀メダルを獲得した葛西選手の凄さは際立っていました!まさに信じられない偉業ですね。
日本人選手の動向
個人的な印象としては、札幌オリンピックの時の笠谷幸生選手、長野オリンピックの時の船木和喜選手と原田雅彦選手が強いインパクトを残してくれました。(他の選手ももちろん大きな功績を残しています)
原田雅彦選手と言えば、リレハンメルオリンピックの団体の時に失敗ジャンプをして銀メダルになってしまい、名誉挽回で臨んだ長野オリンピックでまたもや失敗ジャンプ。しかし2回目で大ジャンプを見せ、最後の船木和喜選手に願いを込めるシーンが有名です。動画はこちらになりますね。
しかしこの長野オリンピックを境に、スキージャンプは低迷期に入ります。これはこの直後にルールが改正されたことが大きかったと言われています。
- スキー板の長さを「身長+80cm以下」から「身長の146%以下」に
- スーツの生地の厚さが8mm以下→5mm以下に
- スーツのゆとり幅を胸囲プラス8cmに制限
スキー板の長さは身長が高い欧州人が有利、日本人が不利、スーツの生地は船木選手の飛び方に不利など、見方によってはあからさまなルール改正により、日本選手は苦しむことになってしまいました。
16年の時を経て、ようやくオリンピックでメダルが取れましたが、葛西紀明選手もさすがにもう46歳になったので難しいでしょう。高梨沙羅選手もオリンピック前は無敵でしたが、ソチではメダルすら取ることができませんでした。その後も当時からすれば残念な成績が続いています。しかしまだ22歳、なんとか一花咲かせて欲しいものです。
注目の日本人選手
ではこれからの日本、誰に注目したら良いのでしょうか?
答えは・・・小林陵侑選手です!
彼の名前を覚えておきましょう^^(こばやしりょうゆう選手です)
兄の潤志郎選手、姉の諭果選手もスキージャンパーです。平昌オリンピックでは兄と共に出場しており、目立たなくとも良い成績を残していました。
- ノーマルヒル 7位
- ラージヒル 10位
- 団体 6位
この成績で注目選手なのか?いや、オリンピック後の今シーズンの活躍が凄いのです!上記でも軽く触れましたが、毎年国際大会が開催されており、そのW杯シーズンで驚きの活躍を見せているのです。その成績はこちらになります。
- 16戦9勝(3位3回)
- ジャンプ週間1位(年末年始開催の4試合のこと)
まずジャンプ週間についてですが、1試合でも勝つのが難しいのに、小林陵侑選手は4戦全勝してしまいました!もちろん総合優勝となり、これは船木和喜選手以来の日本人2人目の偉業です(船木選手は3勝)。そしてこの4連勝というのも、史上3人目ということなので、これがどれだけ凄いかお分かりでしょう。
そしてまだ続いているW杯シーズン。こちらは半分以上優勝しており、日本人初の総合優勝に期待がかかります。ここまで強い選手が、まさかオリンピック後すぐに出てくるとは思いませんでした。平昌の成績からは想像できませんでしたね。
ちなみに高梨沙羅選手はW杯シーズンでも優勝していますが、女子は歴史がまだまだ浅いので、上記の記録からは除外しています。m(__)m
楽しみなジャンパーが出てきました!小林陵侑選手、応援しましょう(^O^)