MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)東京五輪日本代表選考競技会 優勝したのは?東京五輪に内定したのは?
こんにちは、とるてです。
いつもご覧いただきありがとうございます。
9月も半ばに入り、様々なスポーツが賑わいをみせていますね^^ 今日はその中から、マラソンについて取り上げたいと思いますので、お付き合いください☆
東京五輪の代表内定へ向けて、各選手の争いが繰り広げられていますね。去る9月15日(日)に、男女ともMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)が繰り広げられました!
MGC
この大会は、 東京五輪の日本代表選考競技会という位置付けでもあるため、有力選手が勢揃いするという目が離せない大会でもありました^^ ちなみに大会要領は公式にてこのように発表されています。
- 優勝すれば、東京オリンピック代表に内定します
- 2位、3位のうち「MGC派遣設定記録」を突破した最上位者が代表に内定します
MGC派遣設定記録
男子 2時間05分30秒
女子 2時間21分00秒
有効期間:2017年8月1日~2019年4月30日
対象競技会:国際陸上競技連盟が世界記録を公認する競技会「MGC派遣設定記録」突破者がいない場合は、2位の選手が自動的に代表に内定します
※2019年4月30日時点で突破者がいなかったため、2位になれば代表内定(2019年5月追記)
追記にもあるとおり、この大会で1位と2位の者が代表内定になると決まっていた大会でした。明確な基準となり、選手は皆、2位以内を目指して走ることになりますね。
五輪代表
男女ともMGCによる1位、2位の2人ずつに加え、3人目を加えた計6名が代表に選考されます。3人目の選考方法については、【東京 2020 オリンピック競技大会マラソン日本代表選手選考要項】にて次のように定められています。
・(抜粋)
・
(3)MGC ファイナルチャレンジ設定記録を突破した記録最上位の競技者。但し、MGC シリーズ※1に出場(完走)、又は MGC 出場資格を有することを条件とする。
(4)選考基準(3)を満たす競技者がいない場合、MGC3 位の競技者・
・
引用元:https://www.jaaf.or.jp/files/upload/201905/29_154049.pdf
ちなみに設定記録は、次のように設定されています。
- 男子:2 時間 5 分 49 秒
- 女子:2 時間 22 分 22 秒
MGC結果
ハラハラドキドキする展開となりましたね。レース展開や結果はみなさんご存知かもしれませんが、簡単に振り返ってみたいと思います。
【男子】
前日本記録保持者の設楽選手が序盤から抜け出す展開。独走状態になるも、中盤から徐々にペースが落ち始め、ついに37km付近で後続集団に追いつかれます。すると39km付近で中村選手が抜け出します。これに服部選手と大迫選手が追走しました。
41km付近で大迫選手が中村選手に追いつきましたが、ここで中村選手がスパート!このまま逃げ切って、中村選手が優勝しました!!そして2位争いも大迫選手と服部選手の一騎打ちとなり、5秒差で服部選手が逃げ切りました。
【女子】
こちらは一山選手が序盤から仕掛ける展開。集団で中盤まで進んだところ、20km付近で前田選手が抜け出して独走状態になりました。前田選手はこのまま落ちることなく、そのままゴール!安定した走りを見せてくれました。
一方で2位争いは、鈴木選手が2位をキープして終盤に差し掛かるも、小原選手が徐々に差を詰めました。最終的には4秒差まで迫るも、そのまま鈴木選手が逃げ切って2位に入りましたね。
五輪内定選手
MGCの結果、以下の選手(敬称略)が東京五輪代表に内定しました☆
【男子】
- 中村匠吾(なかむら しょうご)
- 服部勇馬(はっとり ゆうま)
【女子】
- 前田穂南(まえだ ほなみ)
- 鈴木亜由子(すずき あゆこ)
おめでとうございます!
そして残りの1人については、MGCファイナルチャレンジにて決まることになります。それは次の大会において、上記設定記録をクリアした最上位者が内定、となりますね。該当者がいなかった場合は、MGC3位の選手です。
【男子】
- 福岡国際マラソン
- 東京マラソン
- びわ湖毎日マラソン
【女子】
- さいたま国際マラソン
- 大阪国際女子マラソン
- 名古屋ウィメンズマラソン
今後の展望
男子は実質、現日本記録である大迫選手の2時間5分50秒を上回る必要があるため、非常に難しいことが予想されます。圧倒的にMGC3位だった大迫選手が有利であることは疑いの余地がありません。
しかし、もしもということもありますので、大迫選手が今後のレースに出るかどうかは悩みどころでしょう。
女子も小原選手が有利であることは変わりませんが、男子よりも可能性があります!設定記録は自己ベストを出せば超えられる選手がいたり、日本記録よりも3分以上遅いタイムです。
・・・とはいえ、日本記録保持者は野口みずき選手。2位渋井陽子選手、3位高橋尚子選手と、往年の強者が名を連ねます。4位の記録とは2分程離れているんですよね。女子でまた、世界に通用する選手が出てきてほしいものですね。
さいごに
今回採用されたこの選考基準、みなさんはどのようにお考えでしょうか?今までの選考基準は不透明なものがあり、議論を呼びましたよね。私はとても分かりやすく、選手にとっても良かったんじゃないか、と思います。
ほぼ1発勝負ではありますが、五輪も1発勝負です。つまり、同じような緊張感の中で勝負ができるランナーを選考する。そして1年後の五輪ですから、同じような暑さの中でレースができる暑さに強いランナーを選考することができるんです。
更に残りの1枠については、現在最も速いランナーを選考することになります。勝負強さ、速さ、どちらからも選考できるというこの基準は、私はとても良いものだと感じていますね。
もちろんこの基準が良かったのかどうかは、結果で判断されることでしょう。ですから内定した選手のみなさんには、ぜひ東京五輪で結果を出してほしいですね☆
そして今回のレース、設楽選手の挑戦は私は見ていてドキドキしましたし、世界を見据えていて応援したい気持ちになりましたね(単に設楽選手がマイペースという見方もありますが・・・)。世界はスピードレースです。マラソンは集団での駆け引きが主になりますから、このような挑戦は見る側には面白かったですね。
大迫選手の記録を抜くのはかなり厳しいですが、設楽選手の挑戦、ぜひまた見てみたいものです。身体がキツイかもしれませんが、選考大会の3つのうちのどれかに出てほしいですね^^
最後までご覧いただきありがとうございました。m(__)m